Apple Watchも発売され今後の展開に期待される「スマートウォッチ」
先日、Androidスマホと連携して動作するスマートウォッチ用OS「Android Wear」のアップデートが開始されました。
Wifi接続、手書き絵文字の送信、手首でスクロールなど新機能満載の大幅アップデート。
本日、Android Wear搭載スマートウォッチ第一弾「LG G Watch」にもそのアップデートの適用が確認できたのでレビューしたいと思います。
バージョン:Android Wear 1.1.1.1929530 Android OS 5.1.1
手首でスクロール
Android Wearは複数の「カード」と呼ばれる通知を画面に表示する事でスマートフォンの状況や予定を確認する事ができます。
しかし、これまでは画面を上下にスワイプさせる事で画面をスクロールし、次のカードを表示する仕様になっていました。
それが今回の更新によって、手首を外側・内側に向かってサッとひねる動作での上下スクロールが可能です。
個人的には、複数のカードをスクロールするのに何度も手首をひねるのが疲れるように感じたり、慣れるまでは上下スクロールを微妙にコントロールできず、行ったり来たりしてしまう事がありました。
しかし両手を使えない状況というのはありますので、スワイプせずともスクロールができるこの機能は非常に便利だと思います。
なお、手首でスクロール機能は設定からOFFにする事もできます。
アプリのリストや連絡先リストの表示
これはAndroid Wearの不満点の一つだったのですが、以前まではアプリを起動するためにメニューを開き、アプリリストを開き、起動するアプリを選択し……といった手順を踏まなくてはならず、どうにも手軽とは言えない操作感でした。
そのため、「アプリを簡単に起動するためのアプリ」がAndroid Wearを使う上ではかかせない定番ツールとなっていました。
それが今回の更新で、
- 時計が表示されているホーム画面をタップ(もしくは右端から左にスワイプ)するだけでアプリが選択できるようになった。
- そこから右にスワイプする事で連絡先リストを表示。SMSやメール送信、発信が可能。
- さらに右にスワイプすると、従来のメニューリストに似たものが表示される。
といった改善がなされており、Android Wearが以前と比べてかなりとっつきやすい物になった気がします。
アプリ画面の常時表示が可能に
これまでは消費電力を抑えるため、アプリを起動しても一定時間後には画面が暗くなりホーム画面に戻ってしまっていました。
それが今回の更新では、一定時間を経過してもホーム画面には戻らず、画面をモノクロ表示にする事で消費電力を抑える仕様になりました。
これは全てのアプリに適用されるわけではないのですが、「Google マップ」などでは常に地図を表示しておく事が可能になったため、今後はさらに便利に使えるでしょう。
手書き文字入力
メールなどの返信をする際、文字だけでなく絵文字を送れるようになりました。
表示される絵文字の中から選択、もしくは、手書きで描いた絵をもとに検索する事ができます。
なお、送った絵文字が相手の端末によってどのように表示されるかは異なるもよう。
今まではどうしても文字だけの味気ない返信になってしまっていたので、絵文字が使えるのは嬉しいですね。
Wifi対応
これは残念ながらLG G WatchがWifi機能を搭載していないため、検証する事ができませんでした。
しかしWifi搭載スマートウォッチならスマホとのBluetooth接続なしにWifiで繋がるので、スマホと離れていても通知の確認や操作が可能になります。
地図アプリがパワーアップ
スマートウォッチから地図アプリを開くと現在地周辺の地図が表示されます。
また、拡大・縮小に加え、周辺スポットの検索をして、そこまでの道筋をナビする事が可能になりました。
以前はスマートウォッチ単体でできる事が限られていたのですが、ここまでくるとスマホを開かずともスマートウォッチに道案内してもらう事が可能です。
さらに前述のアプリ画面の常時表示によって画面には常に地図が表示されているので、以前のように「100m先を右に曲がる」といった情報しか表示できなかった頃よりも格段に実用性が増しました。
その他追加機能
以前はストアから追加インストールしていたような便利なアプリが標準搭載されていたり、フォントサイズの変更や拡大表示といった機能が追加されています。
また、全体的な安定性や速度も改善されているように思いました。
Apple Watch登場でますます盛り上がるスマートウォッチ。
Android Wearも含め、今後の進化に期待です。